お題にそって書いてみる

 

今週のお題「恋バナ」

 

 

あれが恋だったのか、憧れだったのかはわからないけど

高校1年生の時、好きだった先輩がいた。

 

ありがちだけど、部活の2つ上の先輩だった。

 

普段は違う階にいるけど、

部活の時は会えることが幸せだった。

特別目立つことはないけれど、とても優しい先輩だった。

理由はない、ただ何となく好きだった。

 

実際、あまり話せるチャンスはなかった。

そして、先輩はそろそろ受験もあって部活を辞めてしまうから

最後のせめて思い出にでもなるようになんてよく分からない理由だけど、

アドレスが知りたくて、アドレスを聞きに行った。

 

部活帰り、自転車で帰ろうとする先輩のところまで走ってアドレスを聞いた。

先輩は意外にもあっさり教えてくれた。

暗がりの中で、携帯電話の光だけが光る。

 

その後、本当に数回メールをしただけで

ちょっと進路に悩んでいて大学について聞いただけだったけど、

そのメールは確かに幸せだった。

メールを口実に「大学のことで教えてくださりありがとうございました。」

なんて話しかけることもできた。

普段は挨拶だけだったけど、違う会話を出来て幸せだった。

 

 

大会を最後に先輩方は引退する。

大会を終え、みんなでご飯を食べに行った。

帰り道、真っ暗く、広い公園の中をみんなで沢山集まって歩いていた。

 

先輩は、先頭を一人で歩いていた。

よく話す先輩に背中を押される。

 

「行っておいで」

 

その言葉とともに、早足で前まで進む。

今思えばよく行けたなと思う。きっと大会をやり終えた高揚感から

そんな勇気も湧いたんだと思う。

 

「先輩、大会お疲れ様です」そんな感じで話したと思う。

本当に他愛もない会話だった。

 

「ここの公園は幽霊が出るみたいですよ。」

「え、それは是非会ってみたい」

「ええ、会ってみたいんですか?!」

 

本当に何気ないし、最後にしてはアホっぽい会話だったかもしれない。

けど、その日が先輩と初めてまともにちゃんと話して

面と向かって笑って、隣同士で歩けた最初で最後だった。

 

結局、告白は出来なかった。しなかった。いやするつもりはなかった。

 

きっと、もっと仲良くなる時間があって、先輩は受験を控えていなかったらしていたかもしれない。

それでも、その時は無理だった。

OKを貰える確信は全くなかったし、そして先輩は遠くの大学の受験だった。

最後は笑って終えたかったから、それでよかった。

後悔はない。

 

 

こう思い出すと、青春らしいことはしてたなと思う。

いい思い出です。