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虹色

 

 

私は昔から周りの影響を受けやすい。

 

一緒にいる友達で服の系統が変わる。

服の系統で性格が変わる。

本当の私はどれだと、色々な友達と関わる。

それでもある日突然、簡単にその属性を捨てることは出来る。

 

おかげで友達は続かない。

 

少しの変化、ならまだしも私はガラリと変わる。

実際にあった極端な例を挙げると

白系統、ピンク系統のふわふわしたものを着ていると思ったら

真っ黒でメンズサイズの男の人の服を着ることもあった。

 

髪の毛はをロングにしてベリーショートにしてを繰り返す。

時には伸びるのを待てないからウィッグをかぶっていた。

 

 

「また性格変わったね」

 

 

クラスメイトに言われたことがある。

それで”対応に困っている”と実際に指摘されたことがある。

 

ああ、性格が変わることは自分も困るけど周りも困るんだ。

いつからか性格を1つにすることを目標に生きていた。

 

 

今回の性格は長く続けられてる。きっとこれこそが自分の性格かな

っと思っていたらそれを最後はやめてしまった。

これを何度続けただろう。

 

 

そして、ある程度の系統は一周したと思う。

そこに答えはなかった。

 

 

だから、影響を受けやすいから友達との関わりを無くした。

一人になれば本当の自分が現れると思った。

 

 

そして現れたのは、平和だけど楽しみも何もない

早く老後にならないかと思う若者。

服は着やすいものを選び、色の系統はじいちゃんとお揃いになる。

ある種じいちゃんの影響を受けているのかもしれないけど。

 

自分の部屋は全部無難なものになった。

 

木の机、木の時計、茶色のマットに茶色いカーディガン。

ボールペンもシャープペンも、掃除機も白。

 

この部屋にあるカラフルなものといえば本の背表紙だけだ。

他は色はあるけどカラフルほどの印象はない。

 

ああ、これが私の人生じゃないだろうか。

これだと無駄遣いはしなくなったし、服も着回せばいい。

洗濯洗剤と柔軟剤は匂いの個性をやめるため無臭を買った。

無臭ので詰替用も販売している。永遠とこれを使えばいい。

 

きっとこれが私の個性だ。

このまま死ぬのが無難だ。

ああ、早く老後になって平和に死にたい。

寿命的にはまだ60年近く生きなければいけない。

それまでに一人で死ぬときに備えて葬儀代を準備しないと、いくらかかるんだろう。

ボケないために読書は続けないと。

 

 

なんて暇な人生だろう。

 

 

そう思っていた昨夜、ふとピンクに囲まれていたときにつけていた

良い匂いのヘアトリートメントを手に取った。

 

ああ、良い匂いだ。幸せだ。

幸せな気分になった。

 

「あれ?これが私の性格?」ふっと悪い癖が出かけた。

けど今回は違った。

一呼吸置いた。私は「0か100人間だ」今の私はそれを知っている。

 

今までの私なら、そう思ったら今までの無難なものを捨てて色だけを残しただろう。

行動力はあるけど、相当極端だった。

けど今はどちらにせよお金を節約しないといけない。

 

 

そう考えたら、出来ることから始めた。

パソコンの背景画像を淡いピンク色へ変えた。

スマートフォンの背景も淡いピンク色へ変えた。

 

ブログの背景は淡い黄色にした。

 

 

幸せを感じた瞬間を次の日には忘れてしまうから。

忘れないよう、少しだけ残した。

 

 

 

 

 

私は、1つの私を探したけど私は1つにはなれないのかもしれない。

 

 

 

 

学生の頃、生徒の性格を鋭く見抜く先生に私の色を言われた。

 

「あなたは虹色ね」

 

私以外の生徒が全員単色だったのに、私だけ虹色だった。

後で意味を聞いたら「どっちつかず」

あの頃は相当ショックだった。

だから、単色になれるよう頑張っていた。

 

けど、今思うと虹色は、虹色にしかなれないのかもしれない。

 

 

 

私は影響を受けやすい。それを逆手に取ることにした。

影響を受けやすいからこそ、自分に良い影響をもたらすものに触れようと思った。

 

 

実は、ヘアトリートメントは学生時代、彼氏が出来た時に使っていたものだった。

思い出の品は全て捨てたけど、ヘアトリートメントは残っていてそのまま捨てるわけにもいかず悩んでお蔵入りしていた。

 

その香りはあの頃に通じるようで嫌だった。

別に嫌な思い出を残した人でもないけど別れたからという理由で毛嫌いしていた。

 

けど、その香りに包まれていた時は紛れもなく幸せであった。

私にとって幸せの香りだった。

それを捨てる必要は無いんじゃないかと思った。

 

 

自分にとってのマイナスに通じる出来事はその時は全てマイナスに見えるけど

よーく観察すると、プラスのものも混ざっていることを知った。

 

 

私は、虹色だ。

そして、虹色の中で幸せを分け与えてくれる色を選ぼう。