時計

 

時計の秒針が、一定に刻む音が心地良い。

 

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先日、時計を買った。

 掛け時計は、小学生の時を最後に買っていなかった。

 

日に日に、時計を見る頻度は減っていた。

見る余裕すらなかった。

しまいには見ても、見たことを忘れるようになっていた。

 

自分なりにもがいていた。

必要だと思ったことは実行していた。

いくら実行に移したところで余裕は出来なかった。

 

時間を忘れるように、自分を忘れていった。

このままではいけないと思って新たな刺激を求めて走るようになった。

立ち止まる暇などなかった。

自分がどう思っているかすら関係なかった。

もはや感情を持っていたら邪道だとすら思えて感情を忘れていった。

 

 

 

 

そして、ある日パタリと止まった。

自分に自分を止められた。

 

時計の秒針の音が部屋に響く。

たまに、何もないけど過去の恐怖心から焦りだす自分がいる。

 

そんな時、ふと時計の秒針が聞こえてくる。

時計は、一定の速度で動く。

自分が走りすぎていることを教えてくれる。