寒くて死にそうだから寒くて死にそうな話書く

 

時は遡ること氷河期。

今のように自分の体温で発熱するヒートテックもなければ

長靴だってない。

 

周りの植物は凍りつき、

火を起こすにも木はしけってしまっている。

乾燥させるもどこも水分の塊だらけである。

 

たまに吹く風は寒さを一層高める。

 

 

私はひたすら洞窟を探した。山の洞窟はまだ生きている。

風があまり通らないせいか生きている。

 

山自体はほぼ凍っている。

けど中はまだ暖かい。

 

 

やっとの思いでたどり着いた山にはどこも

穴はなかなか見つけることができなかった。

 

いや、正確には穴はあったが雪崩によって塞がれていたのかもしれない。

 

 

一体私は何のために生きているのだろう

一人だから言葉を発する必要もない、家族もみんなマンモスにやられた。

寒くて凍える体を精一杯動かして暖かい場所を探す。

 

 

探したところで何だろう。

私が生き残ったところで何なんだろう。

この氷が解けた頃には誰もいないのかもしれないのに、

なぜ私は生きるのだろう。

 

生きるのだろう?

 

そうか、私はそれでも生きたいと思っているのか。

そして生きて、何かが変わる可能性を見たいと思っている。

 

何が変わるだろう。

せめて体が温かくありたい、安心して休める場所が欲しい。

マンモスに食われる人生なんてごめんだ。

 

もっと、もっと生きる意味を見いだせる時代へ行きたい。

そう思いながら静かに意識が遠のいていく。

 

視界が静かに狭くなっていく。

 

 

さて、次目が覚めたら何時代に飛んでいるかな。

そこは暖かいかな。

 

あれ、何だか暖かくなってきた気がする。

ここが私が求めていたところかもしれない・・・

 

 

そして、息を引き取った。

 

 

そんな彼女の周りにはマンモスの群れがいた。

マンモスの群れは、自分たちが生きるために止むを得ず家族を殺したことを

申し訳ない、そしてその代わりとでも言うかのように

 

彼女にぴったりとくっついて温めて、

最後に家族の温もりを分けたのであった。